顔の安心感

今日はカードの話でも、本の話でもなく、私が思ったことを文章にまとめたいと思います。
拙い論ですが、興味のある方はしばらくの間お付き合いください。




先日、「はてなプロフィール」を更新しようとしたところ、「プロフィール写真」という項目を見つけました。
これはアップロードされている画像の中から、自分のイメージ画像を設定できる機能です。
設定された画像は、右側のプロフィール欄の名前の下に表示されます。
ネット上で実際の顔を明かす代わりに、そのプロフィール写真がその人の顔となるわけです。


私も人のブログを覗くことがありますが、このプロフィール欄を活用している人は多いようです。
ある人はそのブログのテーマとなっている題材から、またある人は自身に関係しているものから写真を選んでいます。
このプロフィール写真を設定することによる恩恵は、ブログ執筆者に対する安心感ではないかと思います。


新書書籍や商業新聞、雑誌を思い出してもらうと分かりますが、情報の発信者が顔を明かすことは稀です。
それは情報の発信者である「個」が紙面上に出るべきではない、という考えに基づいているようです。
確かに、「個」が紙面上に出ることは好ましいことではないのかもしれません。
読者が見たいのは情報であって、それを書いた人間の顔ではないのですから。


しかし、情報を取り巻く時代は大きく変わりました。
度重なる食品偽装や、たくさんの嘘の流布がなされている中で、受信者はその情報が信頼に足るかを図る必要が出てきました。
このような状況で、顔を公開することは、受信者に信頼に足るかどうかの基準の1つとなります。


スーパーへ行くと、生産者が表示されている野菜が多く売られています。
「この野菜は、○○農園の○○さんが作りました」というポップに合わせて、生産者の顔写真が公開されている、あれです。
顔写真を公開することによって、消費者は(根拠のないものではありますが)安心を得ることができます。


私がプロフィール写真に恐ろしい印象を与える写真を使えば、それを見た読者は私のことを「少し怖そうな人」と認識すると思います。
逆に、猫の写真を使えば、それを見た読者は私のことを「優しそうな人」と認識すると思います。
現代では、情報の発信者である「個」が顔を明かすことは、安心感を生み出すことであると言えます。




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顔に関連して紹介。
面白いゲームです。

あぁ、早くプロフィール写真を設定しよう